ネットショップで悩みがちな配送方法の種類と特徴【配送・決済・セキュリティを解説】

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あなたがネットショップで商品を注文するとき、
なにを基準にして購入するショップを選んでいますか?

「気に入った商品が売っていたから」
「ほかのショップと比べて安かったから」
「ショップのファンで、ポイントを貯めているから」
「有名なショップで、セキュリティの心配がなく、安心して買い物ができるから」

お客様がネットショップを訪れ、購入に至る経緯はさまざまですが、同じ商品で価格もさほど変わらない場合、上述した理由とは変わってくるでしょう。

・配送料金がほかのショップよりも安いから
・希望する決済方法が利用できるから
・有名ショップで、個人情報漏洩などの心配がなさそうだから
・口コミの評判が良いから

このように感じ、購入した経験はないでしょうか。

ネットショップにおいて、配送と決済はお客様にあなたのショップを選んでもらう理由になるため、とても重要です。

毎日のようにニュースで取り上げられている、個人情報管理などのセキュリティ対策ついても、同じことがいえます。万が一、悪い口コミなどが広がってしまうと、イメージを払拭するのは困難を極めます。

配送・決済サービス、セキュリティ対策は、ネットショップで扱う商品の特徴や、それぞれにかかる費用なども考慮して、あなたのネットショップにぴったりのものを選びましょう。

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目次

決済方法が売上に多大な影響をおよぼす!?

ネットショップを開業するにはあたって『決済方法』は必要不可欠です。
なぜなら、お客様があなたのショップの商品を買いたいと思っても、会計する手段がなければ、商品を買うことができないからです。

後払い決済で有名なネットプロテクションズ社がおこなった調査によると、「利用したい支払い方法がない場合どうするのか?」の問いに対し、73.7%のお客様がほかのサイトにて購入するまたは購入をやめるという結果がでています。

ではお客様にあなたのネットショップで商品を買ってもらうにはどのような決済方法を用意すればいいのでしょうか?

それぞれの決済方法の特徴

より多くの決済方法を用意し、さまざまなお客様のニーズに応えることで、購入してもらえる確率がアップするというのは、ネットショップ業界では定説です。

しかし、扱う商品によっては、購入してくれるお客様の層が限定されているケースもあります。
ここではそれぞれの決済方法の特徴について見ていきましょう。

自分たちで用意ができる決済方法
  • ・銀行振込
  • ・郵便振替
  • ・ネットバンク決済
  • ・代金引換(配送業者と契約が必要)

これらの決済方法は普段の生活でも取り入れられており、馴染みのあるお客様が多いのが特徴です。

実店舗とネットショップの会計を分けたい場合は、各口座をネットショップ用に別途開設したり、配送業者との事前の契約をしたりすることが必要です。
代金引換については、手元に商品が届いてから支払いをしたいというお客様も多くいらっしゃるため、用意しておくに越したことはないでしょう。

自分たち以外に別途サービスに申し込んで利用する決済方法
  • ・クレジットカード
  • ・コンビニ
  • ・キャリア決済
  • ・後払い決済
  • ・ID決済(AmazonPay、楽天payなど)

自分たちで用意できる銀行振込などとは違い、事業者が提供するサービスに申し込まないと利用できないのがクレジットカードをはじめとする決済方法です。

すでに実店舗でこれらの決済方法を導入している方も、ネットショップ用に新たに申し込む必要があったりするので、あらかじめ確認しておくといいでしょう。
この下の部分に、主な決済サービス事業者の問い合わせ先を掲載していますので、参考までにご覧ください。

一番利用されているクレジットカード決済

2014年発表の一般財団法人日本クレジット協会の調査によると、ネットショップで利用される決済方法の中で、
一番利用されているのがクレジットカード決済で、63.4%を占めます。

参考:クレジットカード業界の現状と課題(一般財団法人日本クレジット協会)

女性に人気の後払い決済

また、商品を実際に受け取ってから支払いをおこなう「後払い決済」も女性を中心に人気がある決済方法のひとつです。
商品が届いてからの支払いという安心感から、人気を集めていると考えられます。

利便性の高さで話題性の高いID決済

ID決済を利用すれば、普段使っているモールなどの会員IDを利用することで配送先の住所入力やクレジットカード情報の入力といった手間を削減することができます。

また、海外の大手企業の参入などにより話題性も高いこともあり、今後も更なる最長が期待される決済手段の一つです。

学生など若年層に人気のキャリア決済

キャリア決済は、クレジットカードを持たない学生などの、比較的低年齢層から支持されている決済方法で、携帯電話の利用料金とまとめて支払いできる手軽さが人気のようです。

扱う商材に合わせて決済方法を用意するネットショップ店長さんも多いです。

たとえば、スマホアクセサリーなどを扱うショップでは、スマートフォンユーザーからの注文が多いため、キャリア決済を選択されます。
また、アパレルのショップでは、クレジットカードや後払い決済の需要が多いので、クレジットカートと後払い決済を選択されるというような感じです。

複数の決済方法をまとめて導入「決済代行サービス」

銀行振り込みや郵便振替などは、日常生活でも馴染みのある決済手段ですが、クレジットカードやコンビニ決済はどのようにして導入するのか?
実店舗を運営されている方も、そうでない方も、まずどこに問い合わせるべきか、最初は悩まれます。

クレジットカードなどの決済方法を導入するには、「決済代行サービス事業者」を利用するのが一般的です。
多様な決済方法を、まとめてネットショップに導入することができるサービスで、ネットショップに決済代行のシステムを連携させることによって、お客様に多くの決済方法という選択肢を与え、ショップ運営をスムーズにするのです。

主な決済代行サービス事業者

決済代行サービス事業者名 取り扱い決済方法 お問い合わせ先
GMOペイメントゲートウェイ
  • クレジットカード
  • 後払い
  • コンビニ決済
  • キャリア決済
  • PayPal
    ...など
03-3464-2323
GMOイプシロン
  • クレジットカード
  • 後払い
  • コンビニ決済
  • キャリア決済
  • Amazon Pay
    ...など
03-3464-6211
ペイジェント
  • クレジットカード
  • 後払い
  • コンビニ決済
  • キャリア決済
  • WebMoney決済
    ...など
03-4366-7270
イーコンテクスト
  • クレジットカード
  • 後払い
  • コンビニ決済
  • キャリア決済
  • PayPal
    ...など
03-6367-1100
ベリトランス
  • クレジットカード
  • 後払い
  • コンビニ決済
  • キャリア決済
  • 各ID決済
    ...など
03-6367-1510

※上の表は2016年6月現在のものです

もちろん決済代行サービスは導入時の審査や各種手数料、システム利用料なども発生します。
下記項目を参考に、比較するのがおすすめです。

サービス導入時のチェックポイント
  • ・導入できる決済方法の種類
  • ・決済手数料
  • ・セキュリティ対策は万全か
  • ・サポート体制
  • ・入金サイクル
  • ・導入までの審査スピード

決済方法が豊富であれば、お客様の選択肢も増え、購入してもらえる可能性もアップします。
しかし、あれもこれもと種類を増やし過ぎると、月額利用料などの諸経費が掛かり過ぎてしまうことも。

あまり売上の見とおしがたっていない場合や、小規模なネットショップでは、決済代行サービスは利用せずに代金引換と銀行口座への振込のみではじめるケースも多いです。

配送業者の選び方とポイント

注文が入った商品を梱包し、いよいよお客様に届ける段階で、必要なのが配送方法です。
決済方法同様、こちらも数多くの事業者が存在します。

事前にいろいろなサービスを調べて、サービス内容や価格の違いを確認しておきましょう。
代金引換などを利用する場合、集荷にきてもらうための事前申請が必要となるので、開店1ヶ月~遅くとも2週間ほど前までには申し込みを終えておくといいでしょう。

配送方法の種類と特徴

配送方法は大きく分けて3つ「メール便」と「宅配便」、日本郵便が提供する「ゆうパック」のサービスがあります。
下記に3つのサービスの特徴及びメリット、デメリットをまとめましたので是非参考にしてください。

メール便の特徴

メール便は、軽く小さい荷物を全国一律価格で配送することができるサービスです。
重さ1kg以下、厚さ2cm以内などサービス事業者による規定があります。

商品の受け渡しは、直接ポストに投函されるので、配送時間帯を気にしなくてもよく、受け取りのサインなども必要ありません。

低価格で、離島部や遠方でも配送料金は一律となるのは大きなメリットですが、「配送した商品の追跡ができない」「万が一紛失した際、補償がない」などのデメリットもあります。

最近では追跡可能なメール便サービスも提供されています。
お客様の利便性を上げる意味では魅力的なサービスといえるでしょう。

参考:クロネコDM便(クロネコヤマト)

メリット
  • 1. 低価格
  • 2. ポストに投函されるのでサイン不要
  • 3. 配送時間を気にしなくてもよい
  • 4. 離島部でも一律料金
デメリット
  • 1. 時間帯指定ができない
  • 2. 紛失の際の補償がない
  • 3. 配送追跡ができない
  • 4. 代金引換は利用できない

宅配便の特徴

ネットショップで一番利用されている配送方法が宅配便です。
荷物の受け取り~引き渡しまでにかかる日数も短く 、手渡しでお客様に届けてもらえるため、安心感を与えられるというメリットがあります。

輸送途中での紛失・破損などに対して保険をかけることも可能ですので、高額な商品は宅配便を利用するというネットショップも多いです。
また配送追跡や時間帯指定、代金引換を利用することも可能です。

メリット
  • 1. 出荷から到着までのスピードが早い
  • 2. 配送追跡が可能
  • 3. 時間帯指定が可能
  • 4. 代金引換が利用できる
  • 5. クール便など温度帯を分けて配送できる
  • 6. 配送時の紛失・破損に対して保険をかけられる
デメリット
  • 1. メール便などと比較して高価格
  • 2. 不在時には商品を受け取れない

配送業者一覧

国内シェア 配送業者名 サービス名
1位 45.4% ヤマト運輸 宅急便
2位 33.5% 佐川急便 飛脚宅配便
3位 13.6% 日本郵便 ゆうパック
4位 3.8% 西濃運輸 カンガルー便
5位 3.4% 福山通運 フクツー宅配便

引用:平成26年度宅配便取扱実績関係資料(国土交通省)

配送料金

配送料金は、交渉次第で値引きもあります。

配送業者によっては、交渉次第では格安価格で契約できる場合があります。
あらかじめ何社かに見積もりを依頼しておき、相場を確認してから交渉に入るとスムーズでしょう。

参考:送料の虎(株式会社オクルコム)

また、決済代行サービスとセットで申し込みをすると、配送料金が割引になることもあるので、利用するのもひとつの手です。

参考:お得な配送サービス-配送料400円~|GMOイプシロン(GMOイプシロン株式会社)

送料の設定で迷ったときは

「この商品は宅配便でもメール便でも送れるけど、どちらがいいのか」
「送料無料の基準がわからない」
そんなときは、ライバル店の配送料金を参考にしてみましょう。

インターネットでかんたんに価格比較できてしまう現代において、お客様は少しでも安く商品を手に入れられるように調べています。
送料がマイナスになってしまったとしても、ライバル店より抜きん出るために、総合的な利益を考慮したうえ、適切な送料を設定しましょう。

また、配送業者は複数の中から選択できるのが理想的です。
お客様の中には、特定の配送業者によくないイメージを抱いているケースもあります。

ほかのネットショップとの比較材料の一つとして、選択できる配送業者で判断される場合もありますので、機会的損失を減らすためにも、複数の配送業者から選択できるように設定するといいでしょう。

意外と知らないセキュリティ対策

セキュリティ対策は必要不可欠

ネットショップでは、お客様の個人情報が万が一にでも第三者に知られてしまえば、信用は失墜し、信用を回復するのが困難といえます。
セキュリティ対策に関しては細心の注意を払い、現在できる状況の中で、お客様の信頼と安全のためにも、ベストなものを選択しましょう。

ネットショップのセキュリティ対策で必要なこと
  • ・ウィルス・スパイウエア対策
  • ・不正アクセス対策
  • ・お客様データの保護管理(バックアップなど)
  • ・ユーザ認証の適切な適用(SSL通信など暗号化の仕組み)

ネットショップ開業の際に、数百万円~数千万円単位の開業資金がかかる専用システムを導入する企業の場合、サーバーのメンテナンスの有無や、注文データの管理方法など、気を配らなければならないところは多岐に渡ります。

レンタルショッピングカート(ASP)やモールは、サービス事業者にて独自にシステムのバージョンアップをおこなっていますので、基本的には手元で使用するPCのセキュリティ対策に注力しましょう。

PCのセキュリティ対策で必要なこと
  • ・OSやアプリケーションの更新を怠らず、常に最新の状態に保つ
  • ・私物PCでの作業をおこなわない
  • ・情報の保管場所を制限する、保管場所へ必要以上の外部記録媒体(USB)などを持ち込まない
  • ・PCのパスワード設定、鍵付きのキャビネットなどへの格納

また、ウィルス・スパイウエア対策の観点から、セキュリテイソフトを業務で利用するPCにインストールしておきましょう。
家電量販店や通販、インターネットをとおして入手できます。
家庭用のPCにインストールして利用している方も多いでしょう。

無料のものから有料のものまで、多くのソフトが流通しています。
なかでも代表的なソフトに、ウイルスバスターやカスペルスキー、マカフィーがあげられます。
必要なアカウント数や費用を比較し、今の状況にあったソフトを選びましょう。

また社内のシステム管理者は、無線LANやルーター※1、ファイアーウォール※2の対策などをおこない、社員の情報を含む、自社内の情報も適切に管理する必要があります。

※1.ルーター
PCをインターネットに接続する際、契約したプロバイダー(インターネット接続事業者)から提供されるモデムとルーター(複数のコンピュータで、ひとつのインターネット回線を共有するための機器)を用意し、無線またはLANケーブルを用いて接続します。

※2.ファイアーウォール
ファイアーウォールとは、インターネットからの不正侵入を防ぎ、セキュリティを高めるためのシステムのことです。
あらかじめWindowsに搭載されているもの、セキュリティソフトやルーターに搭載されているもの、企業で導入されるものと、さまざまな種類があります。

セキュリティ対策は必要不可欠

ネットショップのセキュリティ対策に於いて、「個人情報保護」というキーワードを、聞かない日はないといっていいくらい、世間の関心は非常に高いです。

個人情報とは?
  • ・個人に関する情報であること
  • ・特定の個人を識別できること
  • ※つまり個人の氏名だけでも「個人情報」になります。

引用:個人情報保護ガイドライン(経済産業省)

では、適切に個人情報を扱い、セキュリティ対策をしっかりおこなうためには、どうしたらいいのでしょう。
レンタルショッピングカートやモールを利用してネットショップ開業する場合、なにを基準にサービスを選択したらいいのか悩まれる方も多いと思います。

個人情報保護を適切に管理・保護している事業者には「プライバシーマーク制度」にもとづき「プライバシーマーク」の利用が認められています。
「プライバシーマーク制度」は、一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が、個人情報を適切に取り扱うことのできる企業や団体(事業者)を審査し認定する制度です。

プライバシーマーク制度は、Pマークと呼ばれ、一般にも浸透しており、取得企業のホームページなどでも確認できますので、大切なお客様の情報を守るためにも、ネットショップ開業サービスを事業者と契約する前に、必ず調べることをおすすめします。

ネットショップで購入してくださるお客様は、実店舗とは違い、顔の見えない相手から商品を購入します。
その際、氏名や住所、クレジットカード情報などの大切な情報をお預かりしているので、お客様に安心してお買い物を楽しんでもらうため、ショップの信用を失わないためにも、ショップ運営者は責任を持ってセキュリティ対策をおこなう必要があります。

まとめ

決済方法や配送方法は、お客様にあなたのネットショップで購入してもらえるかどうかの、重要な鍵を握っています。

決済方法を設定するには、お客様のニーズに合わせて、銀行振込や代金引換などの一般的なものから、クレジットカードや後払い決済を、必要に応じて追加していく必要があるでしょう。

配送方法も同様に、お客様の希望する配送方法が用意されていれば、ライバルのお店と比較した際に、有利といえるでしょう。

はじめは決済方法・配送方法ともに、導入までにかかる費用や期間、ライバル店の動向を調査したうえ設定をすすめていき、徐々に利用できる種類を増やしていくことをおすすめします。

また、ネットショップ開業・運営において、セキュリティ対策は非常に重要です。
もしまだネットショップを決めていないようなら、文中でご紹介したプライバシークの取得を確認し、選ぶ際の参考にしてください。

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