【2023最新】SEOとは何か?初心者の基本対策から上位表示の施策や注意点までわかりやすく解説

SEOとは、Search Engine Optimizationの頭文字を取ったものであり、検索エンジン最適化を意味します。Webページを検索結果に上位表示させ、流入を増やすための対策となります。SEO対策という言葉を知ってはいるものの、どうすれば良いかとお悩みの方も多いのではないでしょうか。今回はSEOのメリット・デメリット、対策の手法をご紹介致します。

SEOとはなにか?

SEOとは、サイトの集客対策として、インターネットの検索結果で自サイトの上位表示を目指すWEBマーケティング手法です。
Search Engine Optimizationの頭文字をとったもので、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。
なお、複数ある検索エンジンのなかで、日本国内・世界ともにGoogleがシェア第1位となっています。そのため、SEOで対策を考える検索エンジンとはGoogleを指すのが一般的です。

SEO対策とは?

SEOを実施するためにおこなう施策を、SEO対策とよびます。
ちなみに、日本のWEBマーケティング界ではよく使われている言葉ですが、「SEO対策」という表現自体は本来適切とは言えません。SEOの3文字のみで「検索エンジン対策」の意味が完結するためです。
SEO対策で何をすべきなのかは、検索エンジン側の目的を理解するとわかりやすいでしょう。
検索エンジンの目的は、ユーザーに対して求められている情報を正確かつスピーディに提示することです。ユーザーが満足するような質の高い情報を検索結果の上位にするため、検索エンジンは常にネット上のコンテンツをチェックし内容の良し悪しを判断しています。
サイト側も、検索上位に表示されればそれだけユーザー流入の可能性が高まるため、検索エンジンに高く評価されるようにコンテンツの質改善や内外の対策に取り組みます。これがSEOです。
ただし、ここではわかりやすさを優先し、あえて検索エンジン側の目的を起点に解説をしましたが、「SEOの目的=検索エンジンに評価すること」と考えるのはよくありません。WEBサイトがすべき役割は、あくまでも自社の顧客・見込み顧客が、インターネット上で求めている情報の発信であることは常に意識しましょう。

SEOとMEOの違いは?

SEOに似た言葉にMEOがあります。MEOは、Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)の略で、Google mapの検索結果で上位表示を目指す施策のことです。「ローカル検索」や「ローカルSEO」とも呼ばれます。
店舗やオフィスなど、リアル拠点を持っている場合は、SEOと同様に集客に役立つWEBマーケティング手法です。

SEO対策おこなうメリット・デメリット

WEBサイトの集客対策として定番ともいえるSEOですが、どのようなメリット・デメリットがあるか見ていきましょう。

SEOメリット

SEOのメリットとしては、集客への貢献・費用対効果の高さなどをはじめ、以下の6つが挙げられます。

集客力が高い

SEOでできる主な改善は、サイトへの検索流入数を増やすことです。サイトは検索結果での表示順位が高いほどユーザーの目に触れる機会が増え、集客に効果的です。
「自然検索」や「オーガニック検索」と呼ばれる、ユーザー自身の検索からの流入は、広告やアフィリエイトからの流入に比べてCV傾向が高いというメリットもあります。
SEO評価の高いサイトは、強調スニペットの表示やGoogle Discoverでの掲載もされやすくなり、ユーザーに対していっそう露出機会を増やせます。
とくに自社ECサイトは検索流入が増えにくいといわれているので、積極的にSEOに取り組みたいところです。

費用対効果が高い

検索結果でサイトを上位に表示させる方法にはリスティング広告もありますが、当然実施には広告費がかかります。
一方サイト内コンテンツのSEOに成功し、自力で上位表示されるようにできていれば、広告費をかけずに集客が可能です。
また、SEOで上位に表示されているコンテンツは、広告で表示されているコンテンツよりもユーザーからのクリック率が高いという点も、費用対効果がよいと言えます。

顕在層へのアプローチに有効

SEOは、顕在層ユーザーへのアプローチとして効果的です。
インターネット検索をするユーザーは、検索する情報に対して明確なニーズを持っています。顕在層、と呼ばれる彼らは、自らの抱える課題や欲求に対して自覚的であるため、ランディングしたサイトに求める解決方法を見つけられればCVしやすいという特徴があります。
検索行為に対して自社のコンテンツを訴求できるSEOは、CVの可能性の高いユーザーを集客できる点でメリットが大きいのです。

中長期的な効果が見込める

SEOのメリットは、長い目で見てこそ効いてきます。
WEB広告やSNS広告など集客・認知度の向上へダイレクトに貢献する施策と比べると、SEO改善の施策は実装してすぐに目に見える効果が期待できるものではありません。
しかし、広告は継続のためにコストがかかるのに対し、SEOで獲得した検索結果の上位表示は長い期間を、それもお金をかけずに維持が可能です。ただし、コンテンツの内容によっては、情報が古くなってしまわないようにメンテナンスは必要となります。

ブランディング効果がある

検索エンジンに評価されるようなユーザビリティの高いコンテンツは、そのままサイトのブランディング向上にも貢献します。
まず、検索結果の上位表示の頻度が上がるのに比例してユーザーへの露出機会も増えるため、サイトの認知が向上します。サイトのテーマに合致したコンテンツは、ユーザーのサイトへの信頼性獲得にも効果的です。
どういうことか、例をあげて説明してみましょう。
料理道具を専門に扱うECサイトが、自社の道具を活用したレシピコンテンツでSEOを実践するとします。すると、料理をしたいというニーズをもったユーザーがコンテンツページにランディングし、サイトの存在とともに「料理に関連した情報・商品が豊富なサイト」として認知する効果が期待できるのです。
サイトの知名度があがれば、指名検索の割合も増え、よりいっそうのブランディング効果につながります。

コンテンツは資産になる

SEOを念頭に作られた良質なページは、その後継続的にサイト内でのユーザー体験を向上させる資産になります。
ユーザビリティの高さはSEO集客だけでなく、サイト内でのLTVの向上や利用頻度のアップにも貢献するのです。
また、検索エンジンによるWEB上のコンテンツへの評価は、コンテンツが所属するドメインの実績・信頼性につながり、ドメインパワーと呼ばれるSEOでの優位性が高まります。ドメインパワーは検索結果のランキングにさほど影響しないともいわれていますが、「検索エンジンからの評価スピードが速まる」、「強いドメイン下のコンテンツは内容が信頼されやすい」などのメリットも認められており、強いに越したことはありません。
また、SEOの対策によってサイト流入したユーザーの情報は、そのままリマーケティング広告の配信リストに活用できるという二次的なメリットもあります。

SEOのデメリット

SEOのデメリットについても紹介をしておきます。もっとも、SEOは実施のメリットがデメリットを上回りますので、以下の点があるからといって対策を躊躇するのはおすすめしません。
SEOはサイトにとってインフラのようなもの。下記のようなデメリットがあることを認識したうえで、長期的な視点で対策に取り組むのがよいでしょう。

効果が出るまでに時間がかかる

SEOのためにおこなう対策は、すぐに効果を期待できるものではありません。新規コンテンツを作成するにしても、既存のコンテンツで改善を加えるにしても、地道な取り組みが求められます。上位表示を目指しても、最初はなかなか成果が表れないことも多いです。
もし「〇ヵ月間でコンバージョンを〇%増やす」など、短期間での明確な指標がある場合は、ほかの対策も考えるのがよいでしょう。

対策が必ずしも成果につながるわけでは無い

SEOはコンバージョンや売上に直結する対策ではない、という点も心得ておくべきです。
サイトの成果は基本的に、次の計算式で導き出せます。
集客数×客単価×CVR=売上
SEOが効果を発揮するのは、集客数です。ただし集客を伸ばせても、客単価やCVRが低ければ売上の最大化には至れません。
SEOで集めたユーザーのサイト内導線を改善する、LPOを実施したランディングページに誘導するなど、施策ごとの目的を意識した連携が肝心です。

アルゴリズム変動の影響を受ける

検索エンジンがコンテンツを評価する基準(検索アルゴリズム)は定期的にアップデートがおこなわれています。
とくに年に数回のペースでおこなわれる大規模なコアアップデートは、前後で検索順位に大きな変化を及ぼす可能性が。場合によっては、それまで上位表示されていたキーワードでも、順位が落ち込んでしまうこともあります。
ですが、大切なのは、コンテンツの質を本当に評価するのはあくまでもユーザーであると忘れないことです。検索エンジンも、ユーザーがより使いやすくなるようにアップデートをおこなうのですから、サイト側がユーザビリティを念頭にコンテンツを作っていれば、自然とアップデートされた使用にも最適化できるはずと考えられます。

SEOで検索順位が決まる仕組み

効果的なSEOを実施するため、そもそも検索エンジンでの検索結果順位がどのように決まるのか、の仕組みを抑えておきましょう。

クロール

各検索エンジンにはクローラーと呼ばれる、WEB上のコンテンツをチェックするシステムがあります。GoogleのクローラーはGooglebotです。
新しいコンテンツが作られると、クローラーはURLによってそれを発見し、取得します。WEBページだけでなく、画像や音声、動画もクロール対象です。

インデックス

クローラーが取得したコンテンツは、検索エンジンのデータベースにインデックス(保存)されます。インデックスされるのは、URLや タグ情報、ページ内のテキストなどそのコンテンツに関わるさまざまな情報です。
検索エンジンはインデックスした情報と検索アルゴリズムとを照らし合わせ、コンテンツの内容を評価して掲載順位を決めています。ちなみに、モバイルファーストインデックスといって、このとき評価されるのは基本的にサイトのモバイル端末用コンテンツの情報です。

検索アルゴリズム

検索アルゴリズムとは、検索エンジンが最適な検索結果ページをつくるために用いているルールのことで、検索結果の表示順位の根拠となるものです。
Googleは多くの検索アルゴリズムを使用しており、その内容は外部に公開されておらず、社員でさえ全容を知りません。ですが、このあとの項目で紹介するGoogleの考え方・評価基準はガイドラインとして公開されており、検索アルゴリズムにも反映されています。
なお、Yahooの検索エンジンでもGoogleの検索アルゴリズムが使われているため、Googleの規定やガイドラインに従えばYahooでも最適化が可能です。
ただし、Bingなどのほかの検索エンジン、楽天市場のようなECモール内での検索アルゴリズムは異なります。とくにECモールの検索アルゴリズムは出店者にとっては対策がマストになるでしょう。

ページエクスペリエンス

ページエクスペリエンスとは、対象となるページ内でのユーザー体験のことを表します。たとえばページ読み込みの速度や、モバイルフレンドリーであるかどうか、通信の安全性が保たれているかどうかなどがページエクスペリエンスを評価する指標です。
Googleはページエクスペリエンスの優劣よりも、情報そのものの価値を重視して検索結果の表示順位を決めています。ですが、内容のレベルが近いページ同士ではページエクスペリエンスの高い方が優先的に表示されるため、対策をしておくのがよいでしょう。

【基本】SEO対策の施策種類

それでは具体的にSEOでは何をおこなうのか、基本となる施策を外部施策・内部施策・テクニカルSEO・コンテンツSEOの4種類にわけて紹介します。

外部施策

SEOで外部施策が必要なのは、ページやサイトのテーマを他者からみてわかりやすい状態にしておくためです。具体的に軸となる指標は被リンクの状態で、質のよい被リンクの獲得を目指します。

質の高い被リンクを獲得する

他サイトからのリンクの有無は、SEOで重視される要素です。
他のサイトでページへのリンクが貼られている=被リンクがある状態は、ページの内容が「参照に値する」と他者から評価されていると考えられます。よって、Googleもページの価値を評価する基準のひとつにしているのです。
被リンクの獲得には、プレスリリースや広告、SNSなどを活用したコンテンツのプロモーションが有効です。

被リンクはドメイン数が重要

被リンクは、単一のドメインから複数獲得するよりも、より多くのドメインから獲得をするほうが評価は高まります。
ただし、被リンクの数は単純に多ければ多いほどいいというわけではありません。リンク自体の質も求められます。たとえば下記のような点に注意が必要です。

  • ページの内容と関連性の高いサイトからの被リンクを獲得すること
  • リンクが有効であること
  • リンクがペナルティ対象でないこと

なお、サイトの運営期間が長くなると、期待していなかったような質の悪い被リンク(海外サイトからのスパムリンクや、相互リンク目的のサイトからのリンクなど)が集まってしまうことがあります。低品質な被リンクは、自サイトの評価低下につながるおそれがあるため、必要に応じてリンク否認をしましょう。

サイテーションの獲得

サイテーション(citation)とは、WEBページやSNS投稿などオンライン上のコンテンツにおいて、テキストで自社の名前や関連情報を言及されることです。
サイテーションとして認識される情報は下記の3つです。

  • 名前(サイト名、会社名、所属の個人名など)
  • 住所、電話番号
  • テキストURL

ただし、Googleはリンクのないサイテーションの評価について正式に発表しておらず、もし評価をしていたとしても、被リンクよりは重要度が低いと考えられます。
ですが、ほかの検索エンジンではSEO効果が認められているケースもあります。サイテーションの獲得はブランディングにも貢献するため、被リンクと同じく対策をおこなうとよいでしょう。

内部施策

内部施策では、検索エンジンのクローラーがコンテンツを認識しやすくするため、サイトの設計を最適化します。

検索エンジンにコンテンツを正しく読み取らせるインデックス対策

WEBサイトのページを構築しているのはHTMLやCSSの言語です。HTMLが最適化されていないと、検索エンジンはコンテンツを正しく読み取れません。
下記のようなGoogleのガイドラインに従ったコーディング対応で、検索エンジンに理解れやすいページにできます。

  • HTML/CSSのマークアップを調整する
  • 各種タグを正しく設定する
  • 構造化データを設定する
  • 動画や画像も読み込まれるよう、代替テキストを設定する

検索エンジンの巡回(クローリング)を促すクローラー対策

検索エンジンがサイト内をきちんと巡回してくれるよう、以下にあげる対策も行いましょう。

  • XMLサイトマップの作成
  • 内外のリンクやパンくずリストの適切な設置
  • SSLの適用
  • クロールを避けたいページに「robots.txt」を設置
  • 構造化マークアップの対応

ユーザビリティの向上

Googleはユーザーにとって役立つ情報の表示を優先させるため、ユーザビリティへも配慮が必要です。具体的に対策をしたいのはページ離脱の防止で、下記のような対応が求められます。

  • 文字は読みやすいサイズに設定
  • エラーページはわかりやすいものを用意
  • ページ速度を落とさない
  • モバイルファーストインデックスに対応する

テクニカルSEO

テクニカルSEO・コンテンツSEOはともに、大きなくくりでは内部施策と呼べます。単一のコンテンツに限らずサイト全体の集客力をあげるため、サイト内で恒常的な取り組みが求められる施策です。両者は、「誰に対して効果的な対策になるか」という点が異なります。
テクニカルSEOがはたらきかけるのは、検索エンジンです。検索エンジンにサイトを適切に評価してもらうための、技術的な対応が求められます。成果を定量的に判断できる点もポイントです。ECサイトや求人、不動産などのデータべース系のサイトではとくに必要な対策となります。
テクニカルSEOでは検索エンジンにコンテンツを見つけてもらうためのクローラー対策や、コンテンツ内容を理解させてよりよい評価を得るためのインデックス対策などを、システムの領域で実施します。

コンテンツSEO

テクニカルSEOに対し、ページを閲覧するユーザーへのはたらきかけをおこなうのがコンテンツSEOです。ユーザーの視点から「必要な情報が得られるページ」「読みやすい/読みたくなるページ」となるようコンテンツの最適化を図ります。
テクニカルSEOと異なり明確な評価基準はなく、成果の定量的な判断はしにくいです。が、とくにメディア系のサイトにおいては、すべてのコンテンツ作成において必要な視点となります。
サイト自体のテーマから外れていないことも重要であるため、自社サイトが提供する価値は何で、どんなニーズをもつユーザーにサイトを利用してもらいたいのか、マーケティングの設計からしっかり取り組みましょう。

SEO対策にはSEOキーワードが重要

SEOと切っても切り離せないのが、ユーザーがインターネット上で検索をする語句=キーワードです。

SEOキーワードはなぜ必要なのか

ユーザーが検索エンジンで調べものをする際、検索窓に入力する語句を「SEOキーワード」や「クエリ」と呼びます。
SEOキーワードには、ユーザーが今求めているものの正体や欲求のレベルがあらわれています。ユーザーのニーズを理解するために大切な指標なのです。
また、検索エンジンからの評価をあげるためにもSEOキーワードの対策は重要です。
GoogleはWEBサイトを解析して検索順位を決める際、検索されたキーワードとコンテンツの内容が合致するかどうかを判断基準のひとつとしています。

SEOキーワードの選定方法

SEOキーワードの対策は、対象とするキーワードを選定し、コンテンツに反映させることでおこないます。
対象キーワードを決める際ポイントとなるのは、ユーザーからのニーズがあるのか、競合性はどの程度かの2点です。
それぞれを確認するため、月間の検索ボリュームや、リスティング広告の出稿状況、現状検索をした際の結果などを調べます。
月間の検索ボリュームが少なければ、そのキーワードはユーザーからのニーズがあまり高くない可能性があります。一方検索ボリュームが一定量あっても、対象キーワードでリスティング広告を出している他者が多い場合、競合性が高いため検索順位の上位を確保するのが難しいなどの判断が可能です。

SEO対策をおこなう上で知っておきたいGoogleの考え方

いざSEOに取り組もうとしても、最初は明確な指標がないと「どのような方向性でコンテンツを作成・改善していけばよいかわからない…」と困ってしまうかもしれません。
そんなときに参考になるのが、Googleがサイト運営者に向けに発表している、コンテンツをどのように評価するのかを示したガイドラインです。
Googleは、ユーザーファーストの理念を掲げ、世界中のユーザーがネット上で最適な情報にアクセスできるように、ユーザー研究とサービスのアップデートを続けています。
このガイドラインに従えばGoogleからの評価を高められるのはもちろん、ユーザビリティ向上にもつながるため、SEO担当者は必見のコンテンツなのです。

YMYL

まず、Googleがとくにコンテンツの質を重視するテーマ“YMYL”について解説します。
YMYLは「Your Money or Your Life」の略で、Googleが「将来の幸福、健康、経済的安定、人々の安全に潜在的に影響を与えるページ」を指して使う用語です。
次の7種類がYMYLとされています。

  1. 最新の重要なニュースとイベント
  2. 市民の権利、政府、法律
  3. 金融情報
  4. ショッピング
  5. 健康と安全
  6. 人々のグループ
  7. その他

その他には、ユーザーの生活に大きく影響すると考えられるものの、ほか6つには該当しないテーマが含まれます。Googleのガイドラインであげられている例としては、栄養学や不動産、求人情報などです。
YMYLに含まれるページは、Googleからとくにコンテンツの質を重視されています。

E-A-T

E-A-Tとは、Googleがコンテンツの質を判断するうえで重要視する3つのポイントのことです。それぞれの文字は下記を表しています。

  • E…Expertise(専門性)
  • A…Authoritativeness(権威性)
  • T…Trustworthiness(信頼性)

3つそれぞれのポイントにおいて、高い評価を得たコンテンツほど上位表示される可能性が高まります。

Google が掲げる10の事実

Googleの検索アルゴリズムを理解するには、同社がどのような理念を持っているかを知ることも役立ちます。
以下に紹介するのは、Google公式サイトの「Googleが掲げる10の事実」というページに掲載されている内容です。

  1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
  2. 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
  3. 遅いより速いほうがいい。
  4. ウェブ上の民主主義は機能する。
  5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
  6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
  7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
  8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
  9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
  10. 「すばらしい」では足りない。

参考:https://about.google/philosophy/

これらはGoogle検索エンジンの情報に対する評価の基軸にもなるもので、SEO対策の重要なヒントでもあります。
なかでも「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」は、SEOの本質的な目的をあらわす1文です。
Googleの考え方や検索アルゴリズムはたしかに対策をおこなう上で指標となりますが、そればかりを追求するのは、本来の趣旨からズレてしまいます。サイトにとって大切なのは、自社の見込み顧客のニーズをとらえ、回答となる情報を用意しておくことで、ユーザーから必要とされる存在になることです。
そのため、SEOをおこなう際はノウハウや知識を学ぶだけでなく、ユーザーファーストを前提に顧客への理解を深められるよう努めるべきでしょう。

SEO対策における注意点

もう少し詳細に、SEO対策で注意しておくべき点を紹介します。

ペナルティ対象となる行為は厳禁

検索エンジンはコンテンツ内容を評価する際、情報のクオリティの高さとともに、そのサイトがペナルティをおかしていないかどうかもチェックしています。
不正にリンクを購入する・他者のコンテンツをコピーしているなどは、「ブラックハットSEO」と呼ばれる違反行為です。
せっかく対策を施しても、ペナルティ対象と判断された場合、検索順位が落ちたりインデックスを削除されてしまう恐れがあります。
ガイドラインで示されているペナルティ行為を確認しておき、違反をしないように注意しましょう。

定期的なアップデートの情報獲得

Googleは常にユーザー体験の向上を目指すため、定期的にアルゴリズムのアップデートをおこなっています。
アップデートによりアルゴリズムが変化すると、それまで上位表示をキープできていたキーワードでも順位が下落してしまうなどのおそれがあります。
Googleは公式のSNSを中心に常に最新情報を発信しているので、定期的にチェックをしておきましょう。

コンテンツは量より質

より多くのキーワードでの検索流入を得るため、数にこだわりコンテンツを増やすサイトもありますが、あまりよい策とはいえません。いくらコンテンツを増やしても、肝心の内容が伴っていなくては意味がなく、かえって検索エンジンからの評価が落ちてしまうこともあります。
大事なのはあくまでも見込み顧客を満足させられる内容かどうかです。ユーザーが時間をかけて読みたいと思えるような価値あるコンテンツの作成を心がけてください。

SEO対策ツールで効率的に効果測定を

SEOの施策を打つ場合も、ほかのマーケティング手法と同じく、効果測定とPDCAが必要です。分析に役立つツールを紹介します。

Google Analytics

Google Analyticsは、Googleが無料で提供しているサイト分析ツールです。
ユーザーがどのような流入経路でサイトを訪れたのか、流入したユーザーがサイト上でどのような行動をしているかのデータを閲覧できます。
Google Analyticsを使えば、対策をおこなった期間の前後やコンテンツごと、ユーザー層ごとなどさまざまなセグメントからSEOの効果を測れます。
なお、2020年4月に、それまで一般的に使われていたプロダクトとは異なるGoogle Analytics 4(通称:GA4)が新たにリリースされました。
注意しておきたいのが、今後GoogleはGA4をメインプロダクトとする方針で、従来のGoogle Analyticsの方は2023年でサポートが終了する予定であること。まだ古いバージョンをメインで使っている場合、早めにGA4の導入だけでもしておきましょう。最初のうちは併用をする形でも構いません。

Google Search Console

もうひとつ、Googleが提供している無料ツールのSearch Consoleを紹介します。
Google Search Consoleでは、クローラーにどのようにサイトが認識されているかの確認と管理が可能です。検索キーワードごとの表示回数やクリック回数を確認して対策を考えたり、ページがSEO上どのような問題点を抱えているかを分析したりといった活用ができます。

SEO対策に必要な費用は?

SEOをおこなう上でかかる費用が気になる、という方もいると思います。
自社で対策をする場合と、外部に依頼する場合のそれぞれの費用目安をチェックしてみましょう。

自分で対策する場合

自社で対策をおこなう場合、特別なツールなどを使用しない限り、必要になるのは人件費となります。
ただし、効果的なSEOのためには担当者の知識・スキルが求められるため、専門的な人材を確保するには相応のコストがかかると考えてよいでしょう。
参考までに、SEOディレクター、エンジニアの平均年収目安は下記の通りです。

  • SEOディレクター…524万円
  • WEBエンジニア…593万円

SEOコンサルタントなど外部の会社に依頼する場合

外部にSEO業務を依頼するメリットは、専門的な知識で確実なサポートを期待できる点です。検索エンジンのアップデートなど、最新情報へのスピード感ある対応も期待できるでしょう。
依頼する内容にもよりますが、SEOコンサルタントであれば月額10~50万円程度、SEOサイト設計には10~100万円以上、SEO記事制作は1本あたり5万円前後が費用相場です。

SEO対策を勉強するために本を活用しよう

SEOの勉強をするなら本を読むのもおすすめです。
初心者でも簡単に内容を学べる、人気の書籍をいくつか紹介します。

本での学習はSEOを体系的に学べる

SEOは裾野の広い施策です。担当者の職種やレベルにより、必要とする知識は異なります。
SEOの関連書籍は、基礎内容を網羅したものからライティングやディレクション、エンジニアリングなど専門分野に特化したものまでさまざまあり、レベルも段階的に用意されています。そのため、どんな立場のひとでも学びたい内容の本を見つけられるでしょう。
もうひとつ、本での学習をおすすめする理由は、権威性と情報の正確さです。
SEOはWEBマーケティング上重要な施策であるため、ネット上にも膨大な量のSEOに関する情報が存在します。しかし、それらのすべてが信頼性のある情報というわけではなく、中には正確性に保証がないコンテンツや専門的な知識に乏しいコンテンツも含まれ、質の高いページを見つけるのは容易ではありません。
プロが監修している書籍であればそのような問題なく、安心して学習に取り組めます。

SEO対策本の選び方

SEOに関する本には幅広い種類があるので、どれから読んでいいか迷ってしまうかもしれません。
最適な一冊に出会うためにはまず、自分がSEOについてどの領域について知りたいかを整理するのが大切です。内部対策やコンテンツライティングなど、今自分が必要とする知識を把握しましょう。
また、コンテンツのプラットフォームによっても適したSEOは異なるため、それぞれに特化した書籍が参考になります。たとえば、ブログ運営によく使用されるWordPressのSEOを詳しく解説した本もありますし、動画コンテンツに力を入れたいならYouTube、主要なモールサイトのSEO本も存在します。
ちなみに、読むなら出版年が比較的新しい本がおすすめです。検索アルゴリズムのアップデートをはじめ、SEOは常に変化をしています。出版年が古い本は今の潮流にマッチしない可能性があります。

SEO対策を学べる本

以下に、SEOの基礎を網羅的に学べる本を紹介します。

いちばんやさしい新しいSEOの教本

SEO初心者におすすめの、入門書となる一冊です。
SEOをおこなう意義から、基礎的な内容がSEOコンサルタントによってわかりやすく解説されています。業種別のSEOの要点をまとめてある点が特徴です。

現場のプロから学ぶSEO技術バイブル

前記よりももう少し踏み込んだ内容で、中級~上級の知識を求めるひとにもおすすめなのがこちら。内部対策や外部対策の専門的な知識にいたるまで、SEOに関する技術やノウハウが網羅的にまとめられています。

SEOライティングとは

ライティングは、SEOにおいて実はもっとも重要な業務のひとつと言えるかもしれません。
SEOライティングとは、SEO評価を高められるようなコンテンツを作成するWEBライティングです。SEOの要点を抑えつつ、読みやすくわかりやすい文章表現の技術が求められます。
SEOライティングを習得すると、WEBサイトのディレクションやマーケティングにも通じる知識や考えか方を学べます。SEOの基礎知識とともに、ぜひ身に着けたいポイントです。

SEOライティングを学べる本

SEOライティングを学べる本では、下記がおすすめです。

沈黙のWebライティング – Webマーケッター ボーンの激闘 -〈SEOのためのライティング教本〉

「初心者におすすめのWEBライティング教本といえば」、で定番として名前のあがる一冊です。
SEOの基礎とともに普遍的なライティング技術をストーリー仕立てで学べます。もともとはWEB連載で人気だったシリーズに加筆したうえで出版されたもので、本が苦手な人でも読みやすいと評判です。

これからのSEO Webライティング本格講座

検索エンジン・ユーザー双方への対策を学べるSEOライティングの教本です。効果的なテーマの選び方や、コンテンツ内でのキーワードの配置方法など、実践的なライティングテクニックを学べます。

まとめ

多くの企業や店舗がなんらかの形でインターネット上にチャネルをもつ今、WEBサイトの集客、ひいてはSEOの難易度は以前に比べてあがっているといわれています。
ですが、SEOへの取り組みは必ずサイトにプラスの影響を与えるといっていいでしょう。この記事で紹介した内容が、あなたのサイトのSEO改善に役立つことを願います。

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