【保存版】ECサイトで売上アップを目指すSEO対策を完全解説!

ECサイトのSEO対策について、概要から具体的な方法まで詳しく解説しています。SEO対策の基本を網羅的かつ実践的に紹介しているため、SEOのことがまったくわからない方でも取り組める内容となっています。ECサイトの売上アップを目指している方は、ぜひチェックしてみてください。

この記事をご覧の方は、「 ECサイトの売上を伸ばしたい 」「 SEOでECサイトの集客を増やしたい 」とお考えのことと思います。ネット広告であれば広告費はかかりますが、SEOで上位表示できれば無料で集客ができます。ただしSEOは競合も多いため、上位表示させるためにはノウハウが必須であり、継続するための労力・時間の投資は欠かせません。

今回は ECサイトのSEOに7年携わり実績を積んだ筆者が、SEOの基礎知識とコツをご紹介します。 初心者の方にこそぜひ読んでほしい内容ですので、ぜひ参考にしてください。

ECサイトに適したSEOとは?

ECサイトに適したSEOとは?

SEOとは 「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」 の略です。 検索エンジンに評価されるよう自社サイトを最適化し、狙っているキーワードで検索されたときに自社サイトを上位表示させる施策 です。

ECサイトにおけるSEO対策は、検索エンジンからの「自然流入」を増やすために欠かせない重要な施策の一つ。ターゲットに向けたSEO対策に取り組むことで、上位表示されやすく、ユーザビリティの向上にもつながります。

そこで重視したいのが以下の4つのポイントです。

  • コンテンツ対策:キーワードの適切な選定、高品質なコンテンツの作成
  • 内部SEO対策:検索エンジンが理解しやすいURLの設定、内部リンクの強化
  • ユーザビリティ対策:ページの読み込み速度改善、モバイルフレンドリー化
  • 外部SEO対策:被リンクの獲得

このように、ECサイトのSEO対策は、 単に上位表示を狙うだけでなく、ユーザーにとって使いやすいサイト作りも含むことが大切です。

なぜECサイトでSEO対策を行う必要があるのか?

ECサイトにSEO対策が必要な理由はさまざまありますが、 現代では「検索エンジンからの流入」が大きな集客源である ことが挙げられます。

また、 広告に頼らない持続的な集客が可能で、広告費がかからない 点もSEO対策の魅力。

キーワードによっては「購入意欲の高いユーザー」をターゲットにできるため、効率よく売上アップを目指せるというメリットもあります。

さらに、SEO対策を強化することで、 ブランドの認知度を高めることもできる でしょう。

多くの人にブランドが認知され、好きになってもらうことで一定の売上を確保しやすくなり、その結果、価格競争から脱却しやすくなります。

【コンテンツ対策】SEOでECサイトの売上アップを目指す手順

【コンテンツ対策】SEOでECサイトの売上アップを目指す手順

ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツを発信することで、GoogleやYahoo!などの上位表示を目指し集客をおこないます。 この手法は 「コンテンツSEO」 と呼ばれておりますが、正しい方法でコンテンツ資産を積み上げることで、自然語検索からの集客が期待できます。

コンテンツSEOを実施する手順は次のとおりです。

手順1:ユーザーが求めるコンテンツを調べる

ユーザーが探しているコンテンツは、大きく分けて次の4つの種類(クエリ)があります。

No. クエリの種類 クエリの内容
1 Knowクエリ 悩みや問題を解決する方法を知りたい。
2 Goクエリ 特定の場所やサイトへ行きたい。見たい。
3 Doクエリ 行動や購入をしたい。
4 Buyクエリ 商品を購入したい。比較検討したい。

この4つのクエリに対して「ユーザーの検索意図を満たす」情報を盛り込めるかをリサーチします。 検索意図に対して、質の高いコンテンツを発信し続けていると、SEO高評価を受けられます。

なお、 ECサイトの売上に直結しやすいクエリは、「4→3→2→1」の順番 です。「Knowクエリ」は潜在顧客がメインなのでコンバージョンから最も遠いグループです。一方で「Buyクエリ」は、購入意欲が高い顕在顧客であるため、コンバージョン率は高くなります。

手順2:上位表示させるキーワードを選ぶ

ECサイトなら売上につながる「Buyクエリ」のキーワードを狙いたいですよね。しかし残念ながら、 コンバージョンの高いキーワードほど競合が多くレッドオーシャン なので、かんたんに検索上位はできません。 最初は競合が少ないキーワードを選ぶようにしましょう。

もしTシャツ専門のECサイトであれば、「Tシャツ 釣り」、「Tシャツ ビッグサイズ」や「Tシャツ 70代」といったニッチなワードを。さらに「Tシャツ 釣り レディース」などターゲットをズラしていくことで、競合は減り上位表示が狙いやすくなります。

キーワードは、ECサイト運営で培った経験から選定する方法もありますが、実際に検索エンジンで検索されているキーワードを調査するのも効率的。 キーワードの選定は、Google広告が提供する「キーワードプランナー」がおすすめです。

まだ利用したことがない方は、以下のリンクから登録して利用してみてください。

(Google広告)キーワードプランナー

コンテンツSEOで集客に成功したギフト系ECサイトの事例

筆者は7年近くSEOの現場に携わっておりますが、 コンテンツSEOを成功させるコツは「下調べ」にある と考えています。たとえばギフト系ECサイトでは「誕生日」が主力キーワードですが、自社のECサイトで取り扱いのないジャンルのキーワードも積極的に狙います。

コンテンツSEOで集客に成功したギフト系ECサイトの事例

具体的には「誕生日 花」や「誕生日 ケーキ」などの幅広いジャンルでコンテンツを量産し、潜在顧客の流入を図ります。そしてページ内にて自社商品をアピールし、認知~ファンを育てる戦略です。

潜在顧客は売上に直結しづらいですが、幅広い分野で上位表示させて集客することができます。愚直にコンテンツ制作を積み重ねることで、売上は22倍まで伸びました。再現性は高いと思いますので、みなさんもぜひ参考にどうぞ。

手順3:選定したキーワードをもとに記事を作成する

キーワードが決まったら、いよいよ記事の作成です。ASPを利用している場合は、「ブログ機能」や「フリーページ」、WordPressなどでコンテンツを作成します。

記事を書くときに気をつけることは、SEOを意識しすぎないこと です。SEOを意識しすぎると、キーワードを入れることばかりに集中してしまい内容が不自然になってしまうからです。

また、記事は多くのユーザーが見るためのものではありますが、大多数向けに意識して書くと気負ってしまいなかなか筆が進まなくなるでしょう。 大切なことは、「ひとりのお客様から悩みや質問を相談されて、それに対して答える」イメージをもって書くこと です。作成するコンテンツはGoogleロボット向けの記事ではなく、あくまで生身の人間向けの記事です。

「ひとりのお客様」のイメージは 「ペルソナ」 と呼ばれますが、 具体的にどんな年代にどんな属性の人かを想像すると、より鮮明に悩みが見えて記事が書きやすくなるでしょう。

コンテンツSEOの記事執筆でプロが意識するポイント

上位表示をさせるにはテクニックが必要です。コンテンツSEOに長く携わる筆者が、プロとして意識しているポイントは次の項目です。

  1. 上位競合サイトを調査する
  2. 構成案(見出し案)を作る
  3. オリジナルの文章を書く
  4. 共起語をねらう
  5. タイトルと見出しの最適化をおこなう
  6. ディスクリプションの最適化をおこなう
  7. コンテンツを追加する(リライト)

ひとつずつ見ていきましょう。

上位競合サイトを調査する

検索エンジンから高評価を得ている記事が上位表示されています。実際に検索して 上位10記事の見出しとコンテンツを徹底的に調べましょう。 各記事が3,000文字程度であれば、調査に要する時間は約1時間ほどです。調査は内容を箇条書きにメモするだけでOKです。

記事の構成案(見出し)を作る

構成案は記事の「設計図」です。 競合調査を参考に見出しを考え、読みやすい順番に並び替えて作りましょう 。コツは「ユーザーが知りたい情報」をなるべく先に伝えること。先出しでユーザーの満足度が向上し、結果として直帰を防いで記事の質が高まります。

オリジナルの文章を書く

競合の記事をコピペするのはもちろん、上位表示と同等のコンテンツ内容だと評価を受けづらくなります。 上位表示させるには、既存の記事を上回る情報量と鮮度、オリジナル性を意識して執筆しましょう。

  • その道のプロや担当者の声や調査をする
  • 実際のユーザーにインタビューやアンケートをとる
  • 手足を動かして得たほかにない情報を載せる
  • デメリットなど本当にユーザーが求めていることを書く
  • オリジナルの写真を使う

ECサイトでは、お客様の要望や指摘、悩みなど「ネタ」になるコンテンツが多くあります。普段お客様と接するスタッフにもヒアリングしコンテンツ化することで、ユーザーが読みたいと感じられるポイントを先回りして伝えることができます。

オリジナル性の高い魅力的な写真は、画像検索に有効です。クローラーに正しく画像の内容を理解してもらえるよう、alt属性にキーワードを記述することで、画像検索からの集客も期待できます。

コンテンツSEOの記事を外注するときのコツ

ECサイトは少人数で運営している方が多いですので、「コンテンツを作る時間がない…」とお悩みの方も多いと思います。そんな時は、 クラウドソーシングなどを活用してライターへ委託する 方法もあります。 外注する際は、構成案をしっかり作ることで「期待外れ」を防ぐことができます。 また、業界の経験者にお願いすると、よりプロ目線のコンテンツに仕上がります。

共起語をねらう

共起語とは、キーワードと関連があり出現率が高い単語のこと です。たとえば「ネットショップ」なら「商品」、「販売」、「決済」、「送料」などが共起語です。

共起語をねらう

共起語をねらうことでコンテンツ内容がより網羅的に補完されるため、ユーザーの検索意図を満たしやすくなります。 また、クローラーにコンテンツ内容を理解してもらいやすくなりSEO効果が期待できます。

共起語を探すときは、次の「共起語ツール」がおすすめです。

共起語検索ツール

タイトルと見出しの最適化をおこなう

タイトルタグ(Titleタグ)はSEO施策において、重要な要素のひとつです。 重要なキーワードはできるだけ先頭に入れることで、SEO対策になるばかりでなく、検索結果においてクリック率を上げやすくなります。

なお、タイトルの文字数は、パソコンの場合は30文字~35文字、スマホの場合は30文字~41文字です。どのデバイスにも対応できるよう 「30文字~32文字」がおすすめ です。また、見出し(Hタグ)にもコンテンツに沿ったキーワードを入れましょう。

ディスクリプションの最適化をおこなう

ディスクリプションは、タイトルや見出しに続いてSEOでの最重要な設定に位置づけられています。そして、 魅力的なタイトルは、クリック率に絶大な影響を与えます。

たとえば「メンズTシャツ おすすめ」のキーワードでタイトルをつける場合、単純に「メンズTシャツのおすすめ」より、「最新版のメンズTシャツ!店長おすすめのアイテムを一挙紹介!」としたほうが、コンテンツの内容をイメージしやすくクリック率が上がりやすくなります。

コンテンツを更新する(リライト)

記事を公開して2か月~6か月経過しても上位表示できないようであれば、競合と比べてコンテンツ内容が負けている可能性が高いです。 競合のキーワードやコンテンツ内容を分析して、自社にない部分をリライトしましょう。

なお、SEO上位表示させるには、次の「E-A-T」を満たすことが重要です。

E(Expertise)→専門性が高いこと
A(Authoritativeness)→権威性があること
T(TrustWorthiness)→信頼できる情報であること

信頼性は「コンテンツの鮮度」も重要な要素です。 競合より情報が古いと負けてしまいますので、リライトして鮮度を保ちましょう。

なお、 YMYL(Your Money Your Life)と呼ばれる「金融・医療・法律などの生活やお金に関するトピック」の場合は、特に信頼性が重要視されるので注意しましょう。

コンテンツマーケティングを意識し売上につなげる

ここまで「コンテンツSEO」について解説しましたが、ECサイトの運営者は特に意識しておくべきポイントがあります。それは、 コンテンツSEOはあくまで「集客」の手段に過ぎず、ECサイトにおける本来の目標は「売上」のほかになし 、ということです。

意識したいのは 「コンテンツマーケティング」 です。コンテンツマーケティングは、 SEOなどで集客した潜在顧客に対して、喜ばれる情報や知識を提供し、継続したアプローチでファンに育てる手法 です。

特に単価の高い商品やサービスであれば、潜在顧客から即コンバージョンを獲得するのは容易ではありません。

そのため、「集客→無料カタログ配布」を第1ステップ、「メルマガ登録→購入」を第2ステップというように、 小さなステップアップを設けてハードルを低くし、最終的な本命コンバージョンを獲得しやすくします

継続した関わりで信頼関係が生まれ、潜在顧客が準顕在顧客となり、顕在顧客へとかわります。 顧客をファンにして囲い込めれば安定した売上が見込めますので、ぜひ取り組みましょう。

ECサイト内部SEO対策!クローラーに正しくインデックスしてもらう

検索エンジンに自社サイトを認識してもらうには、 検索エンジンに自社サイトを発見してもらい、検索エンジンのデータベースに登録(インデックス)してもらう ことが前提です。

サイトを発見してもらうには、「クローラー」と呼ばれるロボットにサイトへ来てもらう必要があります。クローラーは、どのWebサイトがどんな情報や話題を扱っているかを読み込んで解析をおこなっています。

ECサイト内部SEO対策!クローラーに正しくインデックスしてもらう

基本的な考え方は 「クローラーに自社サイトの構成や内容を正しく理解してもらう」 こと。そしてページを「インデックスしてもらう」ことの2つです。「クロール」と「インデックス」の仕組みを理解することで、的確なSEOの対策ができます。

ちなみに日本の検索エンジンでは、GoogleとYahoo!がシェア9割を占めており、双方ともGoogleの検索エンジンを利用しています。そのため、 日本向けのECサイトではGoogleのクローラーのみ意識していれば十分です。 クローラーの巡回のしやすさ(クローラビリティ)はSEOの基本なのでしっかり抑えておきましょう。

具体的な対策をご紹介します。

販売終了したページを適切に対処する

ECサイトは商品やサービスのページが多くありますが、欠品や販売終了となることがよくあります。 欠品や販売終了となったページを適切に対処することで、SEOの評価につなげられます。

SEO界隈で有名なGoogleのマット・カッツ氏は、適切な対処方法について次のように述べています。

サイトの規模 推奨の対処方法
小規模サイト(商品10~20点) 再販の予定があるなら、一時的な欠品であることをお知らせする。販売終了の場合、ページを削除しないで訪れたユーザーへ類似の商品を紹介する。
大規模サイト(数百~数千点) 再販の予定があるなら、一時的な欠品であることをお知らせする。販売終了の場合、ページを削除し404エラーを返す。
※引用元: https://www.youtube.com/watch?v=9tz7Eexwp_A&feature=youtu.be

小規模サイトの場合、1商品ごとに丁寧にページを作成していることが多いですよね。丁寧に作成したページを削除するのはもったいないですし、例え販売終了となっても、訪問者へ類似商品を紹介してあげたほうが、親切であり利便性が高く喜ばれます。

ECサイトの規模を問わず、欠品や販売終了した商品ページを「放置しない」ことが大切。 販売終了した商品ページを放置するのは、クローラビリティに影響を及ぼすだけでなく、ECサイトを訪問する利用者にとっても好ましい状態ではありませんので、適切に対処しましょう。

重複ページを適切に対処する

ECサイトでは、重複した商品ページが多く生成されることがあります。たとえば「Tシャツ」の場合、サイズ(S、M、L)やカラーによってパターンが異なるので、同じ商品であっても複数ページになることがあります。

重複ページが多いサイトでは、クローラーにとって「どのページが重要か」の判別がつきません。判別できない場合、クローラーは「低品質のページが多いサイト」と評価してしまうため、SEOにおいて悪影響を及ぼします。

重複ページが多い場合は、次の方法で対処しましょう。

  • サイズなどは「プルダウン」で選択できるようにして1ページにまとめる
  • 重複するコンテンツをリライトする
  • canonical属性タグを利用してURLの正規化(統一)をおこなう
  • 不要なページを削除する

商品点数が多いECサイトでは、重複ページが自然と増えてしまいがち。重複ページを適切に対処することで、ECサイトの「質」を高めることができます。

ディレクトリ構造を最適化する

ECサイトは、TOPページ以外にも商品ページやブランド、配送方法、よくある質問などのページがありますよね。作成したページをアップロードするときは、 どのディレクトリの階層に入れるかを整理(最適化)することが大切 です。

ディレクトリ構造を最適化する

ディレクトリの構造が整理されているとサイト運営と管理がしやすいだけではなく、クローラビリティが向上します。

また、 ディレクトリ別に整理することで、各ディレクトリの「テーマ性」が向上します。テーマ性の向上は、SEO的にも高評価を得やすくなります。

なお、ディレクトリ名やページの名前は「短い英単語」で名付けると、ユーザーにとってもクロー

ラーにとってもわかりやすく親切です。また、「メンズファッション」のように2つの単語が並ぶ場合は、ハイフン「-」で「mens-fashion」と区切ると良いでしょう。

パンくずリストを整理する

パンくずリストはディレクトリの階層にそって正しく明記しましょう。

■悪い例

パンくずリスト 悪い例

■良い例

パンくずリスト 良い例

クローラーはリンクをたどり巡回するので、 パンくずリストを整理することはクローラビリティの向上につながります。

また、ECサイトの利用者にとっても、どのカテゴリの商品を見ているかがわかりやすくなり利便性があがります。

サイトマップを登録する

Googleにサイトのページを認識してもらいインデックスしてもらうために、 サイトマップを登録しましょう。

サイトマップはXML形式で作成し、「 Googleサーチコンソール 」を利用して送信します。 なお、サイトマップ登録のありなしに関わらずクローラーは巡回するので、必ずしもサイトマップが必須というわけではありません。

サイトマップを登録することで、正確なサイト構成と、新しいページの更新日を伝えることができるため、インデックスされるスピードが早くなることが期待できます。

Googleサーチコンソール

(ユーザビリティを高める対策)使いやすいECサイトを目指す

(ユーザビリティを高める対策)使いやすいECサイトを目指す

ECサイトは、だれでもかんたんに商品を見つけられること。そして、ストレスなく注文ができるサイトが望ましいですよね。 ユーザーにとって使いやすく有用なサイトを「ユーザビリティが高いサイト」と呼びます。

ユーザビリティを高めることでユーザーの離脱を防ぐ効果が期待できます。 施策はECサイトのジャンルやユーザーの年代などによって異なりますが、ここでは基本的な施策をご紹介します。

モバイルフレンドリー対応

モバイルフレンドリーとは、モバイル(スマホ)向けにサイトを見やすく、操作しやすく最適化することです。 Googleは2014年からモバイルフレンドリーサイトを検索順位のランキング要素のひとつとして評価しています。

年齢層別インターネット利用機器の状況(個人)
※引用元: 総務省(令和元年)通信利用動向調査

上の表は総務省が発表した通信利用動向調査(令和元年)ですが、10代?60代の世代において、パソコンよりスマホでのネット利用が多い結果となっています。

スマホで使いづらいサイトはユーザビリティが落ちるため、離脱が増えるばかりではなく、SEOにおいても大きな影響を及ぼします。 BtoC向けのECサイトは、モバイル(スマホ)を前提とした構築が特に必須といえるでしょう。

モバイルフレンドリー対応の施策は、主に次の5つがあります。

  • 文字を読みやすくする
  • フォーム入力(カートなど)を最適化する
  • ボタン(リンク)やスクロールをしやすくする
  • Flashを使用しない
  • モバイル用viewportを設定する

Googleの公表 によると 「読み込みに3秒以上かかるページは、53%のモバイルサイト訪問者が離れている」 とのことです。

ページの表示に3秒かかると半分のユーザーは離脱するという事態は、ECサイトにとっては大きな機会損失といえるでしょう。

スマホが普及した現在では、ページ速度がユーザビリティの大きな要素となっています。 Googleもページ速度が遅いサイトの評価を下げはじめているので、検索順位に影響を及ぼします。 ページ表示速度を向上させるには、ページで使用する画像サイズを小さくすることが重要です。ほかにもcssの縮小やJavascriptの最適化、ブラウザのキャッシュの活用といったテクニカルな施策もあります。

自社サイトのページ表示速度を知るには、Googleの「 PageSpeed Insight 」でチェックしましょう。モバイル向けサイトは「2秒以内」を目指したいところです。

(Google)PageSpeed Insight

常時SSLを利用する

SSLとは、Webサイトの通信を暗号化(HTTPS)し送受信させる仕組みのことです。以前は個人情報を扱うカートやお問い合わせフォームのみをSSLにする形式が一般的でしたが、現在はすべてのページを暗号化する「常時SSL」が主流となっています。

常時SSLに対応していないサイトは、「安全性の低いサイト」と位置づけられるため、Googleからの評価を下げられてしまいます。 また、Chromeなどのブラウザでは、URLの横に「保護されていません」などの警告が表示されます。

常時SSLを利用する

ECサイトの利用者は安全性が低いサイトでの購入を避けますので、警告表示は売上に影響を及ぼしかねません。 SEO的にも売上的にも常時SSLは必ず対応しておきましょう。

これから常時SSL化されたECサイトを作りたい場合は、 ECサイト構築サービスmakeshop(メイクショップ) をご利用ください。

安価で常時SSLを導入できるほか、かんたんにSEO設定できるので集客面で強さを持ちます。 15日間の無料体験からはじめられるので費用や準備も要りません。

ECサイトの外部SEO対策!被リンクを集める

ECサイトの外部SEO対策!被リンクを集める

ECサイト外で実施するSEO対策は、「外部SEO」と呼ばれています。 外部SEOは、他のサイトからのリンクを獲得して上位表示を狙う施策 で、さまざまな取り組み方があります。

ここからは、ECサイトの外部SEO対策について詳しくみていきましょう。

自然な被リンクの獲得

外部SEO対策では、自然な被リンクを獲得することが重要です。そのために必要なのが、 「高品質なコンテンツ」 です。

他サイトがリンクを貼りたくなるような高品質なコンテンツを作成・投稿することで、Googleなど検索エンジンからの信頼性を高める効果に期待できます。

とはいえ、「被リンクならどこからでもよい」というわけではありません。 可能な限り、検索エンジンに好印象を与える被リンクの獲得を目指しましょう。

以下の表に、検索エンジンに好印象を与える被リンクをまとめましたので、参考にしてみてください。

サイトの種類 特徴
関連性の高いサイト 自社サイトの取り扱っている商品と似たようなサイトやサービスからのリンクなど
口コミ・レビューサイト 分野・ジャンルによって異なる(例:価格.com、食べログ、ホットペッパービューティーなど)
Q&Aサイト Yahoo知恵袋教えてgooOKWAVEなど

上記のようなサイトの中でも、 運営元の信頼度が高く、ドメインパワーが強いサイトから被リンクを獲得することで、自社ECサイトの評価があがりやすくなります。

プレスリリースを利用してリンクを獲得する

プレスリリースとは、 新商品やサービス、イベント情報などを報道機関やWebメディアに発表すること を指します。

このプレスリリースを利用することで、ニュースサイトや業界のメディアが取り上げてくれる可能性があり、自社ECサイトのURLが掲載されると自然な被リンクの獲得につながります。

そこで、以下のようなプレスリリースへの配信も検討してみましょう。

  • PR TIMES
  • @Press(アットプレス)
  • valuepress

プレスリリースの配信で被リンクを獲得する流れは、以下のとおりです。

  1. プレスリリース用に記事を作成
  2. その記事に自社サイトへのリンクを入れておく
  3. 記事の掲載・転載後、各サイトからリンクを獲得できる

協賛プログラム等への参加でリンクを獲得する

イベントやプログラムのスポンサーとして支援する ことで、リンクを獲得できる可能性もあります。

協賛プログラムの具体例は以下のとおりです。

  • スポーツイベント系への協賛
  • NPOやチャリティ活動の支援
  • 教育・研究プログラム
  • 社会貢献活動プログラム

ただし、 「リンクを獲得する」ことだけを目的とするのではなく、協賛の意義を考えたうえで実施することが大切です。

上手に活用できれば、公共団体や教育機関などの信頼性の高いサイトからの被リンクを獲得できるでしょう。

SEOで成功しているECサイト4選!

ここからは、SEOで成功しているECサイトを4つ紹介します。

どのようなECサイトが、SEOで上手に集客しているのかをチェックしてみましょう。

ギフトモール

ギフトモールは、「ギフト」に特化した日本最大級のギフト専門オンラインショッピングモールです。

誕生日や結婚祝い、出産祝いなど、さまざまなシーンに合わせたギフトを提供。

「Giftpedia」や「Annyお祝い体験マガジン」などのお役立ちメディアも運営しており、 プレゼント系のクエリで多く上位表示しています。

ChooMia

ChooMia(チュミア)は、プチプラで高品質なアクセサリーを取り扱っている通販サイトです。

ユーザーに有益な情報を発信する「ChooMia Magazine」を運営しており、アクセサリーに関する多数のクエリで上位表示し、アクセスを集めています。

また、商品説明や画像などもわかりやすく、ユーザーが商品を見つけやすいようにサイト作りを工夫。

サイト内のユーザビリティの高さも、SEO対策として効果を発揮している例 といえます。

SHOPLIST

SHOPLISTは、レディース・メンズ・キッズ向けのファッションアイテムを販売する総合通販サイトです。

カテゴリページや商品ページが非常に強く、さまざまなクエリで上位表示しており、多くの検索流入があります。

TANP

TANP
引用元: https://tanp.jp/

TANP(タンプ)は、25,000点以上の品揃えのギフト専門通販サイトです。

誕生日や結婚記念日、母の日、出産祝いなど、さまざまなシーンのお祝いに適した商品を販売。

TANPのSEO対策では、ギフト系・誕生日系・その他プレゼントに関する多くのクエリで上位表示に成功しています。

ECサイトのSEO対策に関する良くある質問

ECサイトのSEO対策に関する良くある質問

ここからは、ECサイトのSEO対策に関する、さまざまな質問と回答を紹介します。

SEO対策への理解を深めるためにも、疑問点を解消しておきましょう。

商品が多い場合、どのようにSEO対策を進めるべきですか?

ECサイトで取り扱う商品が多い場合、以下のように取り組むのがおすすめです。

1.カテゴリページの設置

ユーザーが探している商品をスムーズに見つけられるように、 カテゴリページを適切に最適化しましょう。

主要なキーワードをカテゴリページに対応させる ことで、ユーザーと検索エンジンの両者にとって認識しやすい構造になります。

2.商品ページの最適化

ECサイトを訪れたユーザーにとって、 買い物しやすい構造の商品ページを目指しましょう。

まずは 「サイト全体での露出度」や「商品ページ自体の作り込み」を意識する ことが大切です。

また、特に売り上げが高い商品や注目度の高い商品に焦点を当てて、重点的にマーケティング施策を実施しましょう。

商品ページを作成する際、よくありがちなのが「商品説明の使い回し」です。

重複コンテンツがあると検索エンジンからの評価が下がる可能性があるため、できる限りオリジナルの文章を作成しましょう。

3.コンテンツページ(ブログ記事)の作成

カテゴリページや商品ページが整ったあと、リソースがあれば ブログ記事の作成 を検討しましょう。

自社商品に関する「ハウツー」や「悩み・疑問」を解決するような、ユーザーにとって役に立つコンテンツを発信するのがおすすめです。

一見、購買行動につながらなさそうなキーワードやクエリも、ブログ記事として投稿しておくことで、ターゲット層に近いユーザーにアプローチできます。

商品説明やレビューをSEOに活用するには?

商品説明やレビューも、SEO対策に十分活用できる要素です。上位表示を狙いながら、ユーザーにも魅力的なECサイトになるように、次のポイントをおさえておきましょう。

商品説明

商品説明には、商品の特徴や仕様、使用例を具体的に書きましょう。

キーワードを自然な形で含めることで、検索エンジンへのSEO対策として有効です。

また、ターゲットユーザーが求める情報を盛り込み、疑問を解消できる内容を意識するのが重要なポイント。

最適な文字数は商品やターゲットによって変わりますが、最低でも300文字以上あると検索エンジンに評価されやすくなります。

商品を丁寧に説明して魅力を伝えるのであれば、 500文字以上を目指して商品説明を書いてみましょう。

レビュー

購入者のレビューを表示することで、検索エンジンに評価されやすくなります。

「実際のユーザーの声」としてサイトに掲載することで、他のユーザーに役立つだけでなく、レビュー内に書かれた自然なキーワードや共起語が、検索結果に表示されやすくなるというメリットもあります。

SEOのためにどのくらいの頻度でページを更新すべきですか?

SEO対策のためにも、以下のタイミングでページを更新しましょう。

新商品の追加

商品ページは、新商品が増えるたびに更新が必要 です。

新しい商品ページを追加することで、検索エンジンがサイトをクロールしやすくなり、新しくインデックスされる可能性が高まります。

定期的に更新されているサイトはよい評価を受けやすい ため、新商品がでるタイミングがあれば、積極的に商品ページを更新しましょう。

古い情報の更新

在庫切れの商品や廃盤商品がある場合、リダイレクトや内容変更を行いましょう。

とくに、 在庫切れや廃盤になった商品ページが、「404(エラーページ)」になったまま放置されるのはよい状態とはいえません。

更新すべき情報がある場合は、早めに対応しましょう。

季節やトレンドに合わせた特集

キャンペーンや季節商品がある場合は、その時々にあわせたカテゴリページなどを作成しましょう。

まずは上記で紹介したタイミングをおさえて、「最新情報に更新する」というだけでも着手してみるのがおすすめです。

サイト運営に余裕がでてきたら、ブログ記事を作成していくという流れで進めていきましょう。

商品画像はSEOにどのように影響しますか?

商品画像は、SEOに大きな影響を与えます。商品画像を適切に扱うことで、検索エンジンに認識されやすく、ユーザーにとっても見つけやすい状態を作ることが可能になります。

具体的なポイントを以下で紹介します。

画像のAlt属性

Alt属性は、画像の代わりとなるテキストのことです。

この Alt属性を適切に記述することで、画像の内容を検索エンジンが認識しやすくなり、画像検索にも対応できるようになります。

画像ファイル名

画像ファイル名にはキーワードを含めて、何の画像かわかりやすくしましょう。

たとえば、赤いハンドバッグの商品画像であれば、「red-handbag.jpg」と記述するのがおすすめです。

画像サイズの最適化

画像はテキストよりも重く、ページの読み込み速度を落としてしまう可能性があります。

ページ速度を向上させるためにも、「圧縮」や「次世代フォーマット(WebPなど)」を利用して、 画像サイズを最適化しましょう。

リッチスニペットはECサイトにどう役立ちますか?

リッチスニペットは、検索結果に表示される視覚的な情報を指します。

テキストのみの情報よりもページの内容を把握しやすくなるため、クリック率向上に期待できます。

リッチスニペットを活用するためにも、以下の情報を目立たせましょう。

  • 商品のレビュー評価(星評価)
  • 価格情報
  • 在庫状況

なお、リッチスニペットで表示される情報を検索エンジンに正確に伝えるためには、「Schema.org」などの構造化データを使用します。

ECサイトのSEO対策にはいくらかかる?

小規模サイトであれば、自社でSEO対策に取り組むことも可能です。

自社で対応すると低コストで済む ため、SEO対策に予算を使いたくない場合は検討してみましょう。費用目安は以下のとおりです。

  • 費用:月0円?数万円
  • 内訳:SEOツール(1?2万円/月)、ライティングや改善工数

中規模サイトや本格的なSEO対策に取り組みたい場合は、専門業者に依頼しましょう。 業者や任せる内容・範囲によって費用は異なりますが、目安は以下のとおりです。

  • 費用:月5万円?50万円
  • 内訳:キーワード戦略、技術SEO、コンテンツ制作、レポート提供など
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