Amazon出店(出品)方法や費用から楽天・Yahoo!との比較まで徹底解説!

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Amazon出店(出品)方法や費用から楽天・Yahoo!との比較まで徹底解説!

Amazonへの出店を検討している方必見!Amazon出店の方法や費用を紹介します。

審査に必要な書類や手続きは?出店料は?それらの疑問を解消し、さらに、同じモール型ECの楽天市場やYahoo!ショッピングとの3大モール比較もしていきます。

Amazon出店の前に知っておきたい「成功のポイント」をご覧ください!

目次

Amazonの出店方法

まずはAmazonに出店する方法から見ていきましょう。Amazonの出店はとてもかんたんです。

出店審査に必要な書類

次の2つの書類を用意して出品用アカウントを登録すれば完了です。

  • ● 有効期限内の顔写真入りの身分証明書(パスポート、運転免許証)
  • ● 過去180日以内に発行された各種取引明細書(クレジットカードの利用明細書など)

Amazon出品では、楽天市場のような厳しい審査はありません。上記の書類をアップロードし3営業日ほどで審査が完了します。なお、マイナンバーは証明書に含まれないので注意しましょう。

出店の流れはかんたん4ステップ

  1. 1. Amazon出品用アカウントを登録する
  2. 2. 出品者プロフィールを設定する
  3. 3. 出品したい商品の登録をする
  4. 4. 注文があった商品を発送する

Amazon出店は、アカウント登録から販売まで4ステップで行えます。

出店は個人でも法人でも可能

Amazon出店は法人に限らず個人でも可能です。
法人の場合は法人番号(13桁)が必要になります。

※Amazonの出店方法や流れについて、次のページで詳細を紹介しております。あわせてご参考にどうぞ。

海外のAmazonにも出店ができる

Amazonグローバルセリングに登録することで、米国やヨーロッパなどへ出店が可能です。

出品方法は日本のAmazonとほぼ同じで、日本語のサポートも受けられます。ただし、海外向けのアカウントを国ごとに作る必要があり、その分費用もかかります。

Amazon出店の手数料・費用

項目 大口出品 小口出品
月間登録料 4,900円/月 無料
基本成約料 無料 100円/回
販売手数料 8%~15% 8%~15%
参考サイト:
料金プラン(amazon 出品サービス)
Amazon出品サービスの手数料

Amazonでは「大口出品」と「小口出品」の2つの出品方法があります。月50個以上を販売できれば、大口出品の方が費用を安く抑えられます。
販売手数料は、出品する商品(カテゴリー)によって異なりますが、おおむね15%かかります。

Amazonは月額の固定費は安いですが、売れた分だけ販売手数料の負担が大きくなります。

Amazon出店で成功するためのポイント

Amazonの出店は、商品登録のみで販売開始できるため、ウェブに詳しくない方でもかんたんに始められます。言い換えると、誰でも出店できるために参入障壁が低く価格競争が起きやすくなります。

そんなAmazon出店で成功するためのポイントをご紹介します。

フルフィルメント By Amazon(FBA)を利用する

FBA(フルフィルメント By Amazon)は、Amazonの倉庫に商品を保管し、注文後の梱包や発送、返品などの配送業務を代行するサービスです。

FBAを利用すると配送業務の手間が解消されるだけでなく、次のメリットがあります。

  • ● 「Amazonが発送します」と表示される
  • ● 「Amazonプライム対象商品」と表示される
  • ● 検索結果の上位表示が見込める

Amazonの利用者にとって「Amazonから発送される」ことや「プライム対象商品」は信頼の証そのもの。即日配送や充実のサポートを受けられるメリットがあるため、多少価格が高くても購入につながります。

ちなみにAmazonの調査(2021年10月)によると、約16万社の中小規模の販売事業者様のうち、8万社以上がFBAを利用しているとのこと。FBAの利用は別途で手数料が必要ですが、Amazon出店の成功の鍵はFBAにあるといえるでしょう。

カートボックスの獲得率を上げる

Amazon出店では、「1商品につき1商品ページ」というルールがあります。そのため、同じ型番商品を販売する場合は、複数の出品者が同じ商品ページに相乗りして出品することになります。

ここで重要なのは、どの出品者が「ショッピングカートボックス」を獲得するかです。

カートボックスの獲得率を上げる

上記の画像のとおり、Amazonでは1商品につき1つのショッピングカートボックスしか存在しません。相乗り出品が多い場合は、ランク付けが行われ1出品者のみがカートボックスを獲得することができます。

カートボックスの獲得ができない出品者は、出品者一覧から探されない限り購入へ至らないため、売上に大きな差が出てしまいます。

なお、「カートボックスを獲得する」ためには、次の条件を満たす必要があります。

  • ● 大口出品で販売していること
  • ● 最安値で販売していること
  • ● 出品の実績・評価
  • ● 配送プラン(FBA>自社出荷)
  • ● 在庫数

カートボックス獲得するには前述の「FBA」の利用も条件に加わります。

商品の見せ方にこだわる

Amazonでオリジナルブランドの商品を販売する場合は、商品の説明や写真にこだわりましょう。商品の特徴やメリットをわかりやすく記述するともに、魅力的な商品画像を用意します。

また、大口出品であれば、商品紹介コンテンツを作成することができます。商品紹介コンテンツは、楽天市場やYahoo!ショッピングのように、画像とテキストを用いたオリジナルのランディングページを作れます。訴求力の高いランディングページは、購入率アップを期待できます。

ECサイトのデザインを詳しく学びたい方はこちらの記事もあわせてご覧ください。
Amazonに限らずEC全般で役立つ内容になっています。

スポンサープロダクト広告を利用する

Amazonでは商品検索で優先的に上位表示させるための有料広告があります。いくつかあるAmazon広告の中でも「スポンサープロダクト広告」はクリック時に課金されるため、効率よくアピールができます。

また、スポンサープロダクト広告では、自動でターゲットを選定し入札金額を管理できる「オート機能」が備わっています。

口コミ対策をする

購入検討の際、カスタマーレビュー(口コミ)はとても重要な要素です。Amazonにおいても口コミは重要であり、高評価の口コミは売上を左右します。

もちろん意図的に肯定的な口コミを書くことや依頼は禁止ですが、口コミを投稿してもらうよう誘導することは問題ありません。Amazonでは購入者へ「フォローメール」を送信する機能があり、購入のお礼とともに口コミの投稿を誘導することができます。フォローメールを活用して口コミを集めましょう。

Amazonと楽天市場・Yahoo!ショッピングの違い

Amazonと楽天市場・Yahoo!ショッピングの違い

Amazonの出店方法や費用がわかったところで、次はほかのモール型ECとの比較をしていきましょう。

上の表はモール型ECサイトを「出店型」と「出品型」に区分した表です。Amazonは、メルカリやラクマのように1品ずつ出品する「フリーマーケット」と同じタイプです。
一方、楽天市場やYahoo!ショッピングは「出店型」タイプ。出店型は百貨店と同じく、各事業者が1店舗ずつテナント料(出店料)を支払い運営します。

「出店型」と「出品型」の選び方

楽天市場やYahoo!ショッピングのような「出店型」の場合、ショップ内の品揃えやサービスで独自性を発揮することができます。独自性によってリピーターが増えて収益の安定化を図れます。ただし出店型は出店料に加えて、サイトの構築が必須。そして集客も自分で行う必要があるため、多大な労力が必要です。

「出品型」のAmazonは、1商品ずつ出品を行うため、サイトの作り込みは問われません。しかもAmazonは商品ページも用意されているので、作成の手間なくかんたんに販売することができます。加えてAmazonは集客もおこなってくれるため、出店型よりもかんたんに売ることができます。

「出店型」と「出品型」のどちらが良いかは、”どんな商品を売りたいか?”によって異なります。商品の品揃えや付加価値を加えて独自性を売りにするのであれば出店型がおすすめ。型番商品などを1点ずつ販売するのであれば、出品型がおすすめです。

3大モール(Amazon 、楽天市場、Yahoo!ショッピング)の特徴

さらに細かく3大モール(Amazon 、楽天市場、Yahoo!ショッピング)の特徴を比較してみましょう。

モール名 Amazon 楽天市場 Yahoo!ショッピング
運営会社 アマゾンジャパン合同会社 株式会社楽天 ヤフー株式会社
流通ポイント Amazonポイント 楽天スーパーポイント Tポイント
会員数 500~850万
(プライム会員 2020年1月時点)
1億1,590万
(※2020年9月での会員登録後1回以上ログインしたことのある会員数。退会者除く)
2,340万
(Yahoo!プレミアム 2020年6月時点)
流通額 3兆4,238億円
(2019年度※推測)
3兆9,000億円
(2019年度※トラベルなどの宿泊流通、GORAによるゴルフ流通、ビジネス、楽天Direct、楽天デリバリー、ラクマ、クーポンなどの値を含む)
8,901億円
(Yahoo!ショッピング、LOHACO、(株)チャーム、PayPayモール、(株)ZOZO《※ZOZOTOWN本店を除く》の取扱高を含む2019年度)
店舗数 178,000
(2015年6月時点)
51,815
(2020年10月1日現在)
872,289
(2019年3月末時点)
商品点数 4億超
(Amazon.co.jpに出品する日本の中小規模の販売事業者様 集計期間:2019年6月1日から2020年5月31日まで)
2.7億
(2020年10月1日現在)
2.7億
(2017年12月時点)
アクセス数 1億1,246万 1億1,241万 7,715万

※横にスクロールできます

3大モールを比較すると、会員数や流通額で見る「売る力」は、Amazonと楽天市場が同等。Yahoo!ショッピングは2社より大きく劣ります。ただし、楽天市場は、楽天トラベルなどの事業も含まれているため、ECモール単体であればAmazonが圧倒的であるといえるでしょう。

出店数では、Yahoo!ショッピングが87万店舗と圧倒的。これはYahoo!ショッピングの出店コストが初期費用・月額費用ともに無料であるため、「試し出店」する事業者が多いためです。
Amazonの場合は、法人・個人を問わず誰でもかんたんに出店できるため、店舗数(出品アカウント数)が多い傾向にあります。
楽天市場は出店審査が厳しく設けられており、意図的に出店数が抑えられています。

3大モールの出店(出品)に必要な費用

次に出店に必要な費用を、モール別に見てみましょう。

Amazonについては前述のとおり、月額登録料は無料または4,900円で、基本成約料は1点売れるごとに100円または無料です。それらとは別に、8%~15%の販売手数料がかかります。

楽天市場の出店費用

プラン名 がんばれプラン スタンダードプラン メガショッププラン
月額費用 19,500円 50,000円 100,000円
システム手数料(PC) 26,000円 16,000円 16,000円
システム手数料(モバイル) 41,500円 27,000円 27,000円
ポイント原資 9,500円 9,500円 9,500円
システム手数料 1,000円 1,000円 1,000円
アフィリエイト利用料 15,600円 15,600円 15,600円
楽天ペイ 35,000円 35,000円 35,000円
合計 148,100円 154,100円 204,100円

上記の表は月商100万円を想定した月額費用です。楽天市場では「固定費」の負担は重いですが、Amazonほど高くはありません。

なお、新規出店時の初期費用が全プランで別途6万円必要になります。また、初期費用や月額費用は半年払い・年払いの選択となるため、出店の際はまとまった資金が必要です。

Yahoo!ショッピングの出店費用

初期費用 無料
月額システム利用料 無料
売上ロイヤルティ 無料
ストアポイント原資負担 1%~15%(1%は必須)
キャンペーン原資負担 1.5%は必須
アフィリエイトパートナー報酬原資 1%~50%(1%は必須)
アフィリエイト手数料 アフィリエイトパートナー報酬原資の30%
入金サイクル手数料 無料(月2回以上を選択で発生)
決済サービス個別手数料 各種決済サービス手数料による
決済サービス基本手数料 無料

Yahoo!ショッピングは月額費用(システム料)と手数料(ロイヤルティ)が無料。3大モールの中で最も安い費用で出店することができます。

出店費用はAmazonよりYahoo!ショッピングが安い

3大モールの比較をまとめると、「Yahoo!ショッピングが最も安く出店できる」が結論。ただし、Amazonも月額費用が無料または月額4,900円なのでハードルは低いですね。

販売手数料やシステム料などの変動費をあわせて見積もっても、おおむね「Yahoo!ショッピング<Amazon<楽天市場」の順で出店費用が高くなります。

3大モール出店の特徴を比較

ECモールに出店する最大のメリットは「集客力」の恩恵を受けられること。そして、ウェブ制作のスキルがなくてもかんたんに出店できることです。

3大モールの特徴を比較すると、次の表のとおりになります。

モール名 Amazon 楽天市場 Yahoo!ショッピング
集客力
出店のかんたんさ
費用
サポート力
独自性 ×

集客力

ECモールの集客力はAmazonが圧倒的です。各ECモールは独自の会員ユーザを保有しており、会員限定のキャンペーンやセールなどによる集客の恩恵を受けることができます。

出店のかんたんさ

出店のかんたんさで比較すると、出品型のAmazonに軍配が上がります。これは前述のとおりAmazonはサイトや商品ページを作り込む手間がないためです。

楽天市場やYahoo!ショッピングの場合はサイト構築の手間はありますが、「独自性」を確立して差別化を図りやすくなります。

費用

費用は固定費、変動費ともにYahoo!ショッピングが最も安いです。Amazonでは固定費は安いですが、変動費(販売手数料)は高めです。そのため売るほど手数料の負担が増します。

楽天市場は固定費が高いですが、売上高に応じて変動費(システム手数料)が低くなります。

独自性

ECサイトの品揃えやサービスに「独自性」を高められると、リピーターが増えて安定的な収益が見込めます。

出品型のAmazonは、商品と価格だけで勝負となり独自性のアピールはできません。そのため、ライバルの出品者と価格競争に陥りやすく薄利多売の傾向にあります。

ECモールのメリット・デメリットは次のページで詳細に解説しております。また、モール以外も含めたネットショップ開業サービスを比較した記事もございますので、気になる方は参考にどうぞ。

各モールと並行して自社サイトもおすすめ

Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの3大モールを比較してきましたが、いずれも集客力や出店しやすさの点ではメリットがあるといえるでしょう。一方で、Amazonと楽天は費用が高くなりがちで、また3社とも共通で独自性を出すにはどうしても限界があります。

そこで、これらモールと並行して自社ECサイトも出店するのがおすすめです。
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まとめ

Amazon出店の方法や費用、そして成功のポイントから3大モールの比較まで一挙にご紹介しましたが、いかがでしたか?

Amazonは楽天市場やYahoo!ショッピングのようにECサイトの独自性が出しづらいですが、サイト構築の手間がない分、かんたんに出店ができます。もちろんAmazonでは商品力や価格が重要視されるために、ライバルと価格競争になりやすい側面もあります。

どんな商品を販売するかで「出品型」と「出店型」の適正が異なります。見極めて出店を計画しましょう。

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